続・着道楽のこと

「瞬発力のある服といつも着たい服って違うからね」と言われた。

 

はちゃめちゃに服を持っている、服やの人間、もとい服の神様みたいな人に言われたのでそのとおりだなあと思う。私はいろんな服が欲しい。おめかし用のも欲しいし気が向いたときに着る服も欲しい。ふだんだらっとリラックスできる服も欲しい。オンオフ関係なく着られる服もほしい。

さりとて億万長者ではないので選ばないといけない。

 

瞬発力のある服は雑にいうとトレンドに乗っている服だと考えている。サイズ感やデザインが今っぽい。だけど回転が速いし、目ざとい人にはわかってしまう。なのでタイミングを外すとなんかちがうよね、おしゃれだけどさ、みたいな気分になる。

デザイナーの個性が強くてあそこのですね、とわかるやつもある。あるいはロゴとか特徴あるもののパクリ商品とか。

ただ、こういうのは寝かせておけば熟成…というかまたいける風潮がやってきて、新鮮に着られることもある。そのときサイジングや細部のデザインが今のものに負けないパワーがあるかはそれぞれのアイテム次第なのかもしれない。

 

あるいは世の中的に瞬発力のある服ではなくて、自分の中で瞬発力があがる服というのもある。今までもっていなかった服、という意味で。

これは単純にコーディネートの幅が広がるのでトレンドも何も関係なかったりする。瞬発力のある服がなじんでいつも着たい服に変化するケースもある。

 

最近はぱっとみてどこのかよくわかんない服が好きだ。

スタンダードのようで細部に凝っていたり、特に高級に見えなくても着心地がよかったり、でもどこかきちんとしているもの。

このところ今まで着ていた服のことがあんまり好きじゃなくなっていて、地味なんだけど私と一部の人にだけわかればいいや、というスタンスで選んでいる。

今まではいろいろ着たいのでとにかく「持ってないんですよねー」「えーそうなんですか意外~」みたいなテンションで買い集めていたけど、そろそろ自分の好きなものがわかってきた気もする。二十代の頃より顕著にこの服を10年先も好きでいるかどうかを基準にすることが多くなった。

 

ぶっちゃけ10年着る服ってそんなにあります??????

私は好きなものはたぶん7~8年くらいは確実に持っているのですが、それって買ってきたもののたぶん本当に一部だけです。肌着なんかは消耗品だからしょうがないけど。素材によっては好きだけど傷んで泣く泣く手放したものもある。

そうかと思えばもう5年くらい吊るしているだけの服もある。

 

10年先のことを考える、というのがいよいよもってリアルに目の前にせまってきた年齢になったので単なる加齢のせいかもしれない。

 

というわけで久しぶりに最近好きな服の話です。

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若いうちに色々幅を広げておくといいよ、と言われたので最近がんばって淡い色を着るようにしています。春ってのもあるけど。

この春夏はちょっととぼけた、ぼんやりした雰囲気の服を着ていたい。

 

前回の着道楽の記事をみると、ああ~恥ずかしい~ってなるんだけどこれはいいことな気がしている。どうせ恥の多い人生なんだから、そうやって更新していければいいや。自分が恥ずかしい人間だということを知っておきたい。また2年後くらいにうわー2021の春、すごい恥ずかしいこと言ってる~ってなれればいいな。

 

fujio0311.hatenablog.com