2014.5.2【橋からの眺め】レポ

2015/4/13追記

ローレンス・オリヴィエ主演男優賞受賞おめでとうございます!

『橋からの眺め』を思い返すと、音楽も舞台装置もかなりそぎ落としたミニマリズムな演出がよかったのかなと思います。役者の演技が空間に浮き彫りになるという意味では。

ただ、主演のつよしさんが「姪に対しての純粋な庇護欲」が誤解のもとに悲劇に変わっていくという解釈のみで演じていたのであれば、それはちょっともったいないような。演出においてもincestな雰囲気があったと思うし、後半のエディのキスの意味はただの錯乱なのか、それとも姪に対して何らかの欲望の発露や独占欲があったのか、そういうところがいまひとつわからなかったです。

すっきりしないところもあるので、もう一度観たいなというのが今の気持ち。

でも、12年ぶりの舞台主演で認められて本当に本当にうれしいし、よかったねという気持ちで誇らしいです。おめでとう、つよしさん!

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2014年5月2日 『橋からの眺め』レポート漫画です。盛大にネタばれしています。無断転載はしないでください。

 

つよしさんをステージドアで待っている人はほんとに多くなくて、意外でした。疲れているだろうに、にこやかで紳士的で、何枚も何枚もサインをねだる人にもけっして邪険にすることなく、嫌な顔ひとつせずに対応していたのが印象的でした。

また、舞台について色々質問するときちんと答えて下さる方です。舞台のお仕事を心から大切にし、終わると地下鉄で帰っていくのもびっくり。スタアは黒塗りの車で帰宅するのかと思ってました…。

「多くの人が俳優という仕事を過剰に神秘的にとらえ過ぎていると思う」という趣旨のことを以前インタビューで答えていたのを思い出します。付き人に囲まれたり、セレブ扱いをされることを好まない職人気質なつよしさんらしいなあと思います。

4月までに舞台を鑑賞する予定の方は、気遅れせずどんどん感想を伝えてみてください!

 

おまけ:つよしさんに渡した痛すぎるオリジナル便箋